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2012/7/25

チェコ・スロバキア

チェコ新規参入行の業績急伸、大手銀行から顧客を奪う

この記事の要約

チェコで大手銀行から中小の銀行に口座を移す人が増えている。チェコのCTK通信がこのほど報じたところによると、昨年に新規参入したズノーバンク(Zuno Bank)、エアバンク(Air Bank)、エクアバンク(Equa B […]

チェコで大手銀行から中小の銀行に口座を移す人が増えている。チェコのCTK通信がこのほど報じたところによると、昨年に新規参入したズノーバンク(Zuno Bank)、エアバンク(Air Bank)、エクアバンク(Equa Bank)の3銀行は、これまでに10万人以上の顧客を獲得、総預金残高が約380億コルナに拡大した。柔軟性や透明性の高いサービスと、金利の高さが顧客を引き付けているという。

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ズノーバンクは、同国最大手のチェコ貯蓄銀行(Ceska sporitelna)やチェスコベンスカ・オブホドニ銀行(CSOB)から口座を移した顧客を多く抱えている。顧客数は現在、スロバキア支店(2010年12月開設)も含めると10万人に上るという。

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エアバンクも、チェコ貯蓄銀行やチェスコベンスカ・オブホドニ銀行、Komercni banka、ライフアイゼンバンクから顧客を獲得している。

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昨年11月に参入したばかりのエアバンクは、今年中に顧客数で7万人を確保し、5年後に市場シェアで4~5%を目指している。

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大手証券会社Cyrrusのアナリスト、Hatlapatka氏によると、金利の低迷が続く中、新規参入銀行は高い金利を提示することで、大手銀行との差異化を図っているという。

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なお、3行は今後、融資事業も開始するという。

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