英石油大手BPが、ロシア合弁会社TNK-BPの持ち株を売却する意向を表明している問題で、TNK-BPのロシア側株主である企業連合AAR(アルファグループ、アクセス・インダストリーズ、レノバ)は18日、この問題について協議する意思があることをBP側に伝えたと発表した。
\BPとAARはTNK-BPの経営主導権をめぐって確執が続いており、今年5月にTNK-BPのフリードマン最高経営責任者(CEO)は会社運営が困難になったとして辞任を表明。BPは先月、TNK-BPの持ち株50%について、数社から買収の打診を受けており、売却を検討していることを明らかにした。
\AARのポロベッツCEOは声明で、「AARとBPはともに、各株主の戦略目標を達成し、TNK-BPの発展を妨げている内部の矛盾を解消するため抜本的な株主構成の再編成が必要であるということを認識している」と述べたうえで、BP側に建設的な話し合いに参加するよう求めた。
\TNK-BPはBPの産油量全体の約3分の1を占め、純利益の10%を稼ぎ出している。
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