ウクライナで30日、10月28日の議会選挙に向けた選挙戦が正式に始まり、野党連合は収監中のユーリヤ・ティモシェンコ前首相を筆頭候補に指名した。服役者であることを理由に選挙管理委員会が立候補を却下するのは必至だが、あえて筆頭候補に据えることで前首相に対する裁判の不当性を改めてアピールする狙いとみられる。
\一方のヤヌコビッチ大統領陣営も選挙戦に合わせて、新たに脱税容疑で前首相を裁判にかける方針だ。しかし、前首相の健康状態を理由に審理開始が遅れており、31日には改めて公判の日程が今月14日に延期された。
\ティモシェンコ前首相は、首相在任中に合意したロシアとの天然ガスの輸入契約をめぐり国に損害を与えたとして、昨年10月に懲役7年の実刑判決を言い渡された。
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