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2012/12/12

ロシア

極東の火力発電所建設事業に1億ユーロ融資

この記事の要約

欧州復興開発銀行(EBRD)は5日、ロシア極東のガス火力発電所建設プロジェクトに40億ルーブル(1億ユーロ)を融資すると発表した。\ この火力発電所は、水力発電最大手ルスハイドロの子会社エナジー・システム・オブ・ザ・イー […]

欧州復興開発銀行(EBRD)は5日、ロシア極東のガス火力発電所建設プロジェクトに40億ルーブル(1億ユーロ)を融資すると発表した。

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この火力発電所は、水力発電最大手ルスハイドロの子会社エナジー・システム・オブ・ザ・イースト(ESV)がウラジオストクに建設するもので、発電容量は139メガワット(MW)、熱容量は420ギガカロリー/時(Gcal/h)。ロシア極東で新規に発電所が建設されるのは30年ぶりのこととなる。EBRDによると、新火力発電所が稼働することで、従来の石炭火力発電所と比べ二酸化炭素(CO2)排出量が年間70万トン削減され、ウラジオストク周辺の大気汚染が大幅に改善されるという。ルスハイドロはウラジオストクのほかソビエツカヤ・ガバニ、ブラゴヴェシチェンスク、ヤクーツクなど極東で7基の発電所の建設を計画している。

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EBRDは2001年以来、ロシアの電力産業に17億ユーロの資金を投じている。

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