ポーランド国立銀行(NBP)は6日、主要政策金利である7日物レファレンス金利を0.5ポイント引き下げ、史上最低の3.25%に設定することを決定した。利下げは11月以来5カ月連続。利下げ幅は予想の0.25ポイントを上回った。
\NBPは今回の判断の理由として、最新のインフレ予測で利下げの余地があることが分かったためと説明している。これによると、政策金利を3.75%と想定した場合、インフレ率は中期的に目標下限の1.5%に近い水準で推移する。経済成長率は50%の確率で、今年0.6~2.0%、来年1.4~3.7%、再来年1.9~4.4%の範囲に収まる。
\ここ数カ月のマクロ経済データは傾向が一様でなく、判断が難しくなっていた。1月は失業率が14.2%へ急上昇する一方で小売売上高が前月の2.5%減から3.1%増へと反転。製造業はやや改善しているもようで、昨年第4四半期の国内総生産(GDP)成長率は予想の1.1%を上回ったとみられている。
\しかし、NBPのベルカ総裁は先ごろ、データが改善傾向にあるとみて、金利緩和局面が終わりに近付いているとの見方を示していた。このため、今回の大幅カットは市場の予想外だった。
\今後の金利推移についてアナリストの間では、夏までに3%まで下がる可能性を指摘する声がある。
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