中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2013/3/13

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

伊藤忠と三菱商事がトルコ原発工事に応札、仏企業と共同で

この記事の要約

伊藤忠商事と三菱商事が、フランスの電力大手GDFスエズと共同でトルコ北部のシノップに設置される同国第2の原子力発電所の建設事業に応札した。先ごろのGDFスエズとトルコ・エネルギー省との交渉後、双方の関係筋が明らかにした。 […]

伊藤忠商事と三菱商事が、フランスの電力大手GDFスエズと共同でトルコ北部のシノップに設置される同国第2の原子力発電所の建設事業に応札した。先ごろのGDFスエズとトルコ・エネルギー省との交渉後、双方の関係筋が明らかにした。

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シノップは北部、黒海沿岸に位置する。出力は5,000メガワット。総工費は最大で250億米ドルと見積もられている。政府保証はなく、応札者は全経費を自力で調達することが求められる。

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伊藤忠・三菱商事・GDFスエズの企業連合以外にも、日本、韓国、フランス、カナダの企業が受注を狙っている。

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トルコは10年以内に英国を抜いて欧州第3の電力消費国となる見通しだ。政府は需要拡大を見越して2023年までに原発を建設し、全量を輸入に頼る石油・ガスへの依存を減らす方針を掲げている。

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国内初の原発であるアックユ原発はロシア原子力公社(ロスアトム)が建設工事を受注した。2015年半ばに着工し2019年に完工の予定だ。原子炉4基を設置し、総出力は4,800メガワットとなる。総工費は200億ドル。

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