ロシア連邦統計局が5日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で7.3%上昇し、過去18カ月で最大の伸び率を記録した。前月比では0.6%増加した。食料品の値上がりが主な原因だ。経済減速を受けて金融緩和を求める政治圧力が高まっているが、インフレ加速により中央銀行が15日の会合で現行金利を維持するとの見通しが強くなっている。
\2月のデータは中銀のインフレ目標である5~6%を上回る。イグナチェフ中銀総裁は金融政策について、物価上昇が減速しなければ金融緩和の意味がないとの立場を示している。中銀はインフレ目標政策への移行を宣言しており、政府の圧力下にあるとみられれば、市場における中銀の信用が失われるとみているもようだ。
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