スロベニア中央銀行は2日、今年の国内総生産(GDP)伸び率がマイナス1.9%になるとの見通しを示し、昨年10月に発表した前回見通しのマイナス0.7%から大幅に下方修正した。
\スロベニアでは予算削減で内需が落ち込み、輸出が引き続き低調なことから、景気は弱含んでいる。2007年にユーロを導入した同国は、輸出に依存する経済構造のため世界金融危機で大きな打撃を受けた。また、銀行が巨額の不良債券を抱えており、キプロスに続いて救済要請を迫られるとの観測が浮上している。
\中央銀行によると、来年のGDP伸び率は0.5%にとどまる見通し。また、今年の年間平均インフレ率は2.3%と、昨年の2.8%から低下するとしている。
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