クロアチア国立銀行(HNB)が31日発表したところによると、同国の不良債権額は3月末時点で415億クナに上った。債権全体に占める比率は14.57%となり、昨年12月末から0.6ポイント、昨年3月末から1.83ポイント悪化した。HNBはこれを受けて、不良債権に対する銀行の引当率を現行の42%から欧州連合(EU)並みの50%に引き上げる方向だ。
\法人融資部門の3月末現在の不良債権額は286億クナだった。不良債権比率は26.2%と、昨年12月末比で1.3ポイント、昨年3月末比では5.2ポイントも上昇した。
\消費者金融部門も3月末の不良債権額は122億クナ。不良債権比率は9.6%で、昨年12月末比で0.93ポイント、昨年3月比で0.18ポイント増加した。
\住宅ローンの不良債権額は33億5,000万クナ、不良債権率は6.36%だった。
\クナ建ての融資総額は740億クナで不良債権率は16.98%、ユーロ建ては1809億クナ相当で13.68%、スイスフラン建ては272億クナ相当で13.65%となった。
\クロアチアの不良債権率は2009年に4.9%だったが、2010年末には11.23%、2011年末には12.43%となり、今年3月まで悪化の一途をたどっている。
\(1HRK=17.4JPY)
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