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2013/6/5

ロシア

ズベルバンク、1-3月期は4%減益

この記事の要約

ロシア最大手銀行の国営ズベルバンクが5月29日発表した2013年1-月期(第1四半期)決算の純利益は885億ルーブルで、前年同期比で4%減少した。景気減速を受けて貸し倒れリスクが再び強まったことを受け、貸し倒れ引当金を前 […]

ロシア最大手銀行の国営ズベルバンクが5月29日発表した2013年1-月期(第1四半期)決算の純利益は885億ルーブルで、前年同期比で4%減少した。景気減速を受けて貸し倒れリスクが再び強まったことを受け、貸し倒れ引当金を前年同期のほぼ10倍に当たる318億ルーブルに増額したことで大幅減益となった。純貸付額に占める不良債権比率は昨年12月末の3.2%から3.3%に上昇した。

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純金利収入は28.1%増の2,002億ルーブル。個人顧客、企業顧客ともに貸付額は大幅に伸びたが、利ザヤは前年同期の6.0%から5.9%に低下した。純手数料収入は23.7%増の443億ルーブル。不良債権引当前の営業収入は23.8%増の2,541億ルーブルで、2012年第4四半期に買収したデニズバンクの連結効果を排除すると、前年比14.4%増となる。

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顧客貸付総額は不良債権引当前で1.3%増加した。企業顧客への貸付額は国内では減少したが、トルコとCIS諸国では増加した。貸付額が預金額ほど伸びなかったため、3月末の預金に対する貸付比率は年初の100.9%から100.3%に低下した。

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(1RUB=3.13JPY)

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