郵船ロジスティクスのチェコ現地法人が来月1日、プラハ近郊のストランチツェで新倉庫を開所する。自動車業界の需要拡大でジーチャニの倉庫が手狭になったためだ。新倉庫の稼動を機に、支店もジーチャニからストランチツェに移転する。
\ストランチツェはジーチャニと同様、プラハ南東の高速道路D1号線沿いにあり、スロバキアやハンガリーへの交通の便が良い。郵船ロジスティクスによれば、プラハ市内から車で15分、プラハ空港からは30分、主要内陸コンテナターミナルから45分に位置するという。郵船ロジスティクスでは、新拠点を中東欧と西欧とを結ぶ基幹倉庫として位置づける。
\新倉庫は約1万9,000平方メートルの広さがあり、ジーチャニの旧倉庫よりも6,000平方メートル大きい。1万3,000ユーロパレット(800×1,200ミリメートル)が保管できるほか、保税エリアでは非居住者在庫も可能だ。電子タグ(RFID)を利用して倉庫管理の効率化を図っている。また、明るさを感知して照明を自動調整する知的照明システムも完備している。
\約170台の自社トレーラーを活用し、複数の製品供給者からの入荷貨物を各方面ごとに仕分けして配送するクロスドッキングサービスや、調達物流(VMI)倉庫業務などのロジスティクスサービスを提供する。さらに、航空・海上貨物輸送に派生する在庫管理や小口貨物(LTL)サービスの拡大など、総合物流企業の強みを生かした展開を狙う。
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