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2013/7/31

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコ中銀、上限政策金利を引き上げ

この記事の要約

トルコ中央銀行は23日に開いた金融政策決定会合で、上限金利である翌日物貸出金利を0.75パーセント引き上げ7.25%とすることを決めた。米国の金融緩和縮小観測を背景とする投資マネーの流出で通貨安が進んでいることを受け、2 […]

トルコ中央銀行は23日に開いた金融政策決定会合で、上限金利である翌日物貸出金利を0.75パーセント引き上げ7.25%とすることを決めた。米国の金融緩和縮小観測を背景とする投資マネーの流出で通貨安が進んでいることを受け、2011年10月以来の利上げに踏み切った。

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中銀は声明で、「物価と金融の安定を支援するため、金利コリドー(上限金利と下限金利の幅)の上限引き上げを決定した」と説明した。利上げの決定を受け、通貨リラは対ドルで1.9153リラから1.9081リラに上昇した。

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トルコではエルドアン政権に対する反政府デモを背景とした政治リスクの高まりや米量的緩和の早期縮小観測を受けたドル高によってリラ安が急速に進行。中銀は外貨売却入札などに66億ドルを費しリラ防衛に努めてきたが、こうした介入の効果は限定的で、いずれは利上げに踏み切らざるを得ないとの見方が広がっていた。

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米国など先進国の金融緩和に伴い大量の資金が流入していた新興国では、量的緩和の縮小観測を引き金に逆流が始まり通貨が軒並み下落。今月に入りブラジル、インドネシア、インドが相次いで政策金利を引き上げている。

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