欧州復興開発銀行（EBRD）はカザフスタンの鉄道貨物輸送会社JSCオルジャに2,480万米ドルを融資する。資金は石油・天然ガスの輸送用貨車フリートの増強計画などに投入する。EBRDがカザフスタンの民間鉄道セクターを支援するのは初めてとなる。
\オルジャは貨車リース業のほか、LPGとガソリンなどの石油精製品の輸送および販売も行っている。現在約1,400台の貨車を保有し、その大半が液化ガス（LPG）と石油精製品用のタンクが占める。石油・天然ガスの生産および輸出の成長見通しや、生産者が貨車をリースする傾向が強まっていることから、フリートを増強し市場シェアの拡大を狙う。同時に、職場の安全性などを国際基準に引き上げ、国際競争力を高める方針だ。
\カザフスタンでは鉄道網が発達しており、国内貨物輸送市場で鉄道貨物は約6割を占めるが、国営会社が優位にある。EBRDはオルジャへの融資を通して、民間セクターの成長を支援するとともに、リース市場の発展に貢献する。
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