中東欧で事業を展開するオーストリアのウィーン保険グループ(VIG)が8月29日発表した2013年6月中間決算の純利益は1億4,060万ユーロとなり、前年同期を39.4%下回った。ルーマニア子会社の減損処理やイタリア子会社の準備金計上が利益を圧迫した。保険料収入は4.8%減の50億3,000万ユーロに縮小。生命保険に限ると減少幅は10.3%にも上った。
\再保険金の受取額を差し引いた純保険金支払額は5.3%減の37億ユーロに縮小した。ただし、洪水など自然災害関連では22%増の7,200万ユーロに膨らんだ。
\中東欧事業はルーマニア事業の不振にもかかわらず税引き前利益が3.6%増加し、グループ全体の約70%に上った。保険料収入も約50%を占めた。
\国別でみるとポーランドとチェコで増益を確保。ルーマニアは減損処理で7,500万ユーロ、準備金積み立てで1,500万ユーロの支出を迫られた影響で1,790万ユーロの赤字となった。
\他にもイタリア子会社のドナウ保険が3,500万ユーロの準備金を計上した。
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