中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2013/12/4

総合・マクロ

10月の中東欧失業率、7カ国で改善

この記事の要約

欧州連合(EU)の欧州統計局(ユーロスタット)が11月29日発表した10月の域内失業率(速報値・季節調整済み)は10.9%で、前月と同じ水準となった。ユーロ圏17カ国は12.1%で0.1ポイント改善した。前年同月比では、 […]

欧州連合(EU)の欧州統計局(ユーロスタット)が11月29日発表した10月の域内失業率(速報値・季節調整済み)は10.9%で、前月と同じ水準となった。ユーロ圏17カ国は12.1%で0.1ポイント改善した。前年同月比では、EU全体で0.2ポイント、ユーロ圏で0.4ポイント、それぞれ悪化した。

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中東欧11カ国をみると、ブルガリア、クロアチア、ルーマニア、スロベニアの4カ国で前年同月と比べて上昇した。最も上昇率が大きかったのはブルガリアとスロベニアでそれぞれ0.7ポイント悪化した。

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チェコ、エストニア、ラトビア、リトアニア、ハンガリー、ポーランド、スロバキアの7カ国は低下した。特に下げ幅が大きかったのはラトビア(2.1ポイント減)とリトアニア(1.9ポイント減)で、EU全体でもそれぞれ1位と3位につけた。

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国別では6.8%のチェコが最も低く、ルーマニア(7.3%)、エストニア(9月、8.8%)が続いた。ハンガリー(9月)とスロベニアはともに10.1%となり、ポーランドも10.2%でEU平均値を下回った。

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一方で、クロアチアは17.6%と前年同月から0.2ポイント、前月比でも0.4ポイント悪化した。スロバキア(13.9%)、ブルガリア(13.2%)、ラトビア(第3四半期、11.9%)、リトアニア(11.1%)も平均を上回った。

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なお、9月のEU失業率は速報値より0.1ポイント低い10.9%に修正された。ユーロ圏は速報値と同じ12.2%だった。中東欧諸国では、リトアニアで0.5ポイント低い11.4%、ポーランドで0.2ポイント低い10.2ポイント、ルーマニアで0.2ポイント低い7.3ポイントに、それぞれ修正された。

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