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2013/12/4

総合・マクロ

ウィーン保険グループ、1-9月期利益3割減に

この記事の要約

中東欧で事業を展開するオーストリアのウィーン保険グループ(VIG)が11月28日発表した2013年1-9月期決算の税引き前利益は3億1,600万ユーロとなり、前年同期比で28.8%減少した。ルーマニア、イタリア事業の不振 […]

中東欧で事業を展開するオーストリアのウィーン保険グループ(VIG)が11月28日発表した2013年1-9月期決算の税引き前利益は3億1,600万ユーロとなり、前年同期比で28.8%減少した。ルーマニア、イタリア事業の不振が響いた格好。保険料収入は5.1%減の70億5,000万ユーロで、コンバインドレシオ(正味損害率と正味事業比率の合計値。100を超えると支出が収入を上回る保険引受損失が発生していることを意味する)も3.7ポイント増の100.6に悪化した。

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税引き前損益はイタリアとルーマニアで赤字となり、本国オーストリアも利益が29.6%減少した。クロアチア(80.8%増)、アルバニア(61.8%増)、ウクライナ(58.9%増)、ポーランド(54.3%増)、バルト三国(45%増)は大幅な増益を記録した。

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各部門の業績みると、損害保険では収入が1.9%減の36億ユーロに落ち込んだ。自動車保険が低迷するルーマニアとイタリアで事業を縮小したことが影響。税引き前利益は78.3%減の5,220万ユーロと大きく後退した。

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生命保険部門は短期の生保(保険料を契約時に一括払い)の新規契約をポーランドで制限したため収入が9%減の31億ユーロに後退したものの、税引き前利益は43.8%増の2億4,000ユーロに拡大した。

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健康保険部門は収入が1.8%増の3億ユーロ、税引き前利益が33.5%減の2,500万ユーロだった。

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