中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2013/12/4

総合・マクロ

ライフアイゼンバンク・インターナショナル、利益半減

この記事の要約

中東欧で事業を展開するオーストリア大手銀行ライフアイゼンバンク・インターナショナル(RBI)が11月27日発表した2013年1-9月期の純益は4億1,100万ユーロとなり、前年同期から51.2%減少した。景気減速で貸し倒 […]

中東欧で事業を展開するオーストリア大手銀行ライフアイゼンバンク・インターナショナル(RBI)が11月27日発表した2013年1-9月期の純益は4億1,100万ユーロとなり、前年同期から51.2%減少した。景気減速で貸し倒れリスクが強まったことを受け、多額の貸倒引当金を計上したことが響いた。一株当たり利益は3.55ユーロから1.34ユーロに減少した。

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利息収入は7%増の27億7,600万ユーロ、手数料収入も7.3%増の12億300万ユーロに拡大した。

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一方で、不良債権引当額が28.3%増の8億ユーロに増加した。通期では11億~12億ユーロに達する見通しだ。事業を展開する国々での経済見通しが思わしくないことがその背景にある。

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地域別にみると、最終利益が増えたのはロシア、ベラルーシ、ウクライナ、セルビア、ルーマニア、コソボ、ポーランド。ハンガリーは赤字だったものの、赤字幅はやや減少した。クロアチア、ブルガリア、アルバニア、スロバキア、チェコは減益。スロベニアでは赤字が拡大した。

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RBIは中東欧17カ国で事業を展開し、1,420万人の顧客を持つ。

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