ポーランドは来年から、水圧破砕法(フラッキング)を使ったシェールガスの商業生産を開始する方針だ。英サン・レオン・エナジーが同国北部で実施したフラッキングによる試掘結果が良好だったことを受けたものだ。現地PAP通信が、ヴォズニアク副環境相の11月28日の発言として報じた。実現すれば、欧州連合(EU)で初の事例となる
\ポーランドは電力需要の90%を石炭でまかなっている。また、ガス輸入の3分の2はロシア産だ。このため、資源国産化につながるシェールガス開発を積極的に進めている。
\新任のグラボフスキー環境相は27日、『ジェンニク・ガゼタ・プラヴナ』紙の取材に対し、シェールガス生産計画を迅速化するとともに、水資源管理の問題点を整理することに力を入れる意向を示した。また、シェールガス分野の投資を容易にするため、関連法案の年内改正を目指すと話した。
\EU加盟国ではロシアとリトアニアだけがフラッキングの採用を推進している。フラッキングは使用される化学薬品が水源を汚染する懸念がある。
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