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2013/12/4

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

サウジACWA、トルコで石炭開発に参画

この記事の要約

発電所および海水淡水化施設を手がけるサウジアラビアのアACWAパワー・インターナショナルは、トルコでの石炭開発事業に参画することでトルコ発電会社(EUAS)と合意、覚書に調印した。\ 開発の対象となるのは中央アナトリア地 […]

発電所および海水淡水化施設を手がけるサウジアラビアのアACWAパワー・インターナショナルは、トルコでの石炭開発事業に参画することでトルコ発電会社(EUAS)と合意、覚書に調印した。

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開発の対象となるのは中央アナトリア地方コンヤのカラピナル炭田。同炭田の推定埋蔵量は18億トンで、トルコ最大の炭田であるアフシン・エルビスタン炭田に次ぐ規模を持つ。

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覚書によると、両社はまずカラピナル炭田の技術的実現可能性調査を実施する。同炭田の開発と生産された石炭による発電事業には70億~80億米ドルの投資が必要になると見られている。カラピナル炭田の開発が実現した場合、最大で5,000メガワット(MW)相当の発電所を稼働させることが可能だという。ACWAは、中央アナトリア地方キリッカレの800MWのガス発電所の建設でもEUASのパートナーとなっている。

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トルコ政府はエネルギーの輸入依存から脱却するため国内でのエネルギー源開発に力を入れており、発電所の設備容量を現在の6万MWから23年までに12万MWに倍増させることを目指している。

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