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2013/12/11

チェコ・スロバキア

チェコ7-9月期GDP改定値、1.3%減に上方修正

この記事の要約

チェコ統計局が4日発表した2013年7-9月期の実質国内総生産(GDP)の改定値(価格・季節調整済み)は前年同期比1.3%減となり、先月14日に発表された速報値の1.6%減から上方修正された。前期比では0.1%のマイナス […]

チェコ統計局が4日発表した2013年7-9月期の実質国内総生産(GDP)の改定値(価格・季節調整済み)は前年同期比1.3%減となり、先月14日に発表された速報値の1.6%減から上方修正された。前期比では0.1%のマイナスで、こちらも速報値の0.5%減を上回った。

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項目別に見ると、政府最終消費支出が前年同期比2.6%増となった一方、民間最終消費支出が前期比で0.7%減少。固定資本形成も5.6%減少した。また、輸入は1.8%増加、輸出は0.2%減少した。CSOBバンクのアナリスト、デュフェク氏は、改定値について「速報値からは改善したものの、他の欧州諸国と比較すると見劣りする数字だ」と厳しい見方を示した。輸出がマイナスになったことについてキャピタル・エコノミクスのアナリスト、ジャクソン氏は、「工業生産が改善していることとチェコ以外の中東欧諸国では輸出が伸びていることを考え合わせると、輸出の落ち込みは一時的なものだと考えられる」と指摘した。

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チェコのGDPは4-6月期に6四半期ぶりに前期比でプラスに転じ、1996年の統計開始以来最も長いリセッションから脱却したと見られていたが、7-9月期には再びマイナス成長に陥り、厳しい経済状況が続いている。

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