仏重電大手アルストムはこのほど、チェコ電力最大手CEZ傘下の熱供給会社エネルゴトランスから発電所の近代化プロジェクトを受注した。受注金額は7億5,000万コルナ(3,000万ユーロ)。
\首都プラハとその周辺地域に熱と電力を供給しているメルニク発電所に設置されているボイラー6基を近代化し、窒素酸化物(NOx)排出量を削減する。2016年から施行される欧州連合(EU)の産業排出指令に対応するのが目的で、年内に着手し、15年に完了する。燃焼システムおよび燃料調製・供給システムの改造と、選択的無触媒脱硝システム(SNCR)の導入により、メルニク発電所のNOx排出量を60%削減することが可能になるという。
\アルストムは中東欧でNOx削減事業に積極的に取り組んでおり、最近ではグダンスク、クラドノ、ポチェラディでも同様のプロジェクトを受注している。
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