中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2014/1/8

チェコ・スロバキア

チェコ電力最大手、ブルガリアの料金改定で提訴

この記事の要約

チェコ電力最大手のCEZは12月31日、ブルガリアのエネルギー規制当局による電力料金改定を不服として提訴する方針を明らかにした。国民の抗議行動を機にブルガリアでは昨年に2回、料金が引き下げられており、今年初めの改定は3回 […]

チェコ電力最大手のCEZは12月31日、ブルガリアのエネルギー規制当局による電力料金改定を不服として提訴する方針を明らかにした。国民の抗議行動を機にブルガリアでは昨年に2回、料金が引き下げられており、今年初めの改定は3回目。CEZでは当局による市場介入で投資家の間では不信感が広まっているとコメントしている。

\

欧州連合(EU)加盟国の中でも貧しいブルガリアでは、冬季を中心に電力料金が家計の大きな部分を占める。このため、国民の政治に対する不満爆発の引き金になりやすく、昨年のボリソフ政権退陣を引き起こした。

\

昨年は3月に7%、7月に5%の料金引き下げが実施された。今回の下げ幅は日中料金で約1%、夜間料金で約10%に上った。

\