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2014/3/5

チェコ・スロバキア

チェコの風力発電量、13年に15%増

この記事の要約

チェコの風力発電の発電量は2013年に4億7,800万キロワット時(kWh)となり、前年から15%増加したことが、チェコ風力エネルギー協会(CSVE)のまとめで分かった。これは13万6,000世帯の年間消費量に相当し、国 […]

チェコの風力発電の発電量は2013年に4億7,800万キロワット時(kWh)となり、前年から15%増加したことが、チェコ風力エネルギー協会(CSVE)のまとめで分かった。これは13万6,000世帯の年間消費量に相当し、国内総発電量に占める割合は0.55%だった。

13年に導入された風力発電の新規設備容量は8メガワット(MW)にとどまった。同年末の総設備容量は268メガワットMWだった。

CSVEのヤネツェク会長によると、風力発電の導入ペースが減速している背景には、政局の不安定や風力発電設備設置に対する地元住民の反対運動などがあるという。政府は風力発電を年間45MW新規導入し、2020年までに設備容量を743MWとすることを目標に掲げている。しかし、ヤネツェク会長は、政府が再生可能エネルギーに対する助成を縮小する路線に転じたことで、この目標を達成することは困難だとの見方を示している。

CSVEの調べによると、風力エネルギー13年の買取価格は前年比5%減の1kWh当たり2.12コルナとなり、再生可能エネルギーの中で最低だった。なお、太陽光の2.83コルナ、水力の3.23コルナだった。

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