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2015/4/15

ハンガリー

ハンガリーのインフレ率、3月はマイナス0.6%

この記事の要約

ハンガリー中央統計局(KSH)が8日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比でマイナス0.6%となり、7カ月連続で下落した。原油価格の下落を背景に、7分野のうち5分野でマイナスとなった。 下落率が大きかったのは […]

ハンガリー中央統計局(KSH)が8日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比でマイナス0.6%となり、7カ月連続で下落した。原油価格の下落を背景に、7分野のうち5分野でマイナスとなった。

下落率が大きかったのは電気・ガス・その他の燃料(5.4%)と、車両用燃料等の製品(4.4%)だった。食品の下げ幅は同水準の0.6%。一方、アルコール飲料・たばこ製品は2%、サービスは1.9%上昇した。価格変動の激しい食品と燃料を除いた基礎インフレ率は1.0%で、前月と同水準だった。

ハンガリー中央銀行の国立銀行(MNB)は先月、8カ月ぶりとなる利下げを行い、政策金利を過去最低の1.95%に引き下げた。今回のインフレ率の発表に先立ちMNBのバログ総裁は「ディスインフレの脅威は依然として現実のものだ」と述べ、今後のインフレ見通しに基づいてさらなる利下げを行う可能性を示唆した。