中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2015/4/22

総合・マクロ

IMF、ロシア成長予測をマイナス3.8%へ下方修正

この記事の要約

国際通貨基金(IMF)は14日発表した最新の世界経済見通しで、ロシアの予想成長率を引き下げた。原油安や欧米の制裁による景気の冷え込みへの懸念が理由で、15年の成長率をマイナス3.8%とし、前回(1月)のマイナス3%から0 […]

国際通貨基金(IMF)は14日発表した最新の世界経済見通しで、ロシアの予想成長率を引き下げた。原油安や欧米の制裁による景気の冷え込みへの懸念が理由で、15年の成長率をマイナス3.8%とし、前回(1月)のマイナス3%から0.8ポイント下方修正。16年もマイナス1%からマイナス1.1%へ引き下げた。インフレ率は今年17.9%まで上昇し、来年は9.8%に低下する見通し。

中東欧諸国は、セルビアを除く全ての国で今年はプラス成長が予想される。中でもポーランドは内需の好調と輸出拡大で3.5%の伸びが見込まれる。ハンガリーは昨年の3.6%には及ばないものの、今年も2.7%の予測。

南東欧地域はボスニア・ヘルツェゴビナとセルビアの洪水被災地復興や、それに伴う失業率の改善で、来年まで成長が見込まれる。

トルコは原油安で消費が拡大し、今年は3.1%と昨年を0.2ポイント上回る見通し。