トルコで第4世代(4G)携帯電話サービスの導入に向けた動きが始まった。同国のビルギン運輸海事通信相が14日、現地英字紙『ヒュリエット・デイリー』に対し明らかにしたもので、政府は2016年初頭からの運用開始を目指してインフラ整備促進を業者に働き掛けていく考えだ。4G通信のネットワークが整うことで通信会社はより多くの種類のサービス提供が可能になる。
政府は国内で通信事業を手掛けるトゥルクセルやアヴェア、英ボーダフォンの3社に対し、15年末までに4G通信に対応したネットワークの整備を完了するよう要請した。また同国の情報通信委員会は4G周波数帯の入札を来月26日に行うことを発表した。最低入札額は24億3,000万ドルで、契約期間は29年4月末までとなる予定だ。
トルコにおけるモバイルサービスの昨年の契約者数はおよそ7,200万人で、携帯電話端末の普及率は112%に上る。昨年の市場シェアは、トゥルクセルが48%、ボーダフォンが29%、アヴェアが23%だった。