ロシアのウリュカエフ経済相は8月25日、東南アジア諸国連合(ASEAN)の経済閣僚会合などに参加するため訪問中のマレーシアで、ロシアの今年の経済成長率がマイナス3.3%になるとの予測を明らかにした。原油価格の低迷が続いていることや欧米諸国による経済制裁延長を受けて、景気後退が予想以上に長引くとの観測が強まったためで、7月下旬の予測値のマイナス2.6~2.8%から下方修正した。複数の露通信社が報じた。
ロシア経済省によると7月の国内総生産(GDP)は前年同月比4.6%減で、6月の4.2%減から悪化した。6月の下げ幅が5月に比べ0.6ポイント改善したことから、1カ月前の時点では景気好転への期待が強まっていた。
国際通貨基金(IMF)は同国の今年の経済成長率をマイナス3.4%と予測している。