いすゞ自動車は12月25日、ロシア同業ソレルスとの合弁を解消したと発表した。ソレルスの意向によるもので、同社が保有していた合弁会社の株式50%のうち、いすゞが29%、双日が21%を取得。出資比率をそれぞれ74%、26%に拡大した。いすゞは子会社化で事業基盤を強化し、自社製商用車のさらなるブランド価値向上と販売拡大を目指す。一方、ソレルスは戦略性の高いSUV(スポーツ多目的車)や小型商用車に経営資源を集中する。
いすゞは2007年、ソレルスおよび双日と合弁で、いすゞブランド商用車の輸入製造販売を手がけるソレルス・いすゞ(旧社名:セヴェルスタリ・いすゞ)を設立した。当初の出資構成はいすゞ29%、ソレルス66%、双日5%だったが、12年にいすゞ45%、ソレルス50%、双日5%となった。
ソレルス・いすゞの資本金は5億5,000万ルーブル(約10億円)で、西部ウリヤノフスク市に製造拠点を持つ。