製薬大手リヒター、骨粗しょう症治療剤のバイオ後続品の承認を申請

ハンガリー製薬最大手のリヒター・ゲデオン(Richter Gedeon)は1月4日、欧州医薬品審査庁(EMA)が骨粗しょう症治療剤「テリパラチド」のバイオ後続品(バイオ医薬品の後発品)の承認申請を受理したと発表した。独ヘルムとの合弁会社リヒター・ヘルムバイオテックが開発したもので、先発医薬品の特許失効後にロシアを除く欧州市場に投入する予定だ。

テリパラチドは米イーライリリーが開発したもので、「フォルテオ」の商品名で販売されている。リヒターと独シュターダが2014年9月に結んだライセンス・販売契約に基づき、テリパラチドのバイオ後続品は、先発医薬品の特許が切れた後、リヒターとシュターダの両ブランド名で欧州市場(ロシアを除く)に投入されることになっている。リヒターは先発品と同じ「骨折の危険性の高い骨粗しょう症」を適応症として承認を得たい意向だ。

リヒターのバイオ後続品としては、先月上旬にもEMAによって「ペグフィルグラスチム」の承認申請が受理されている。同薬は抗がん剤投与を受けた患者が感染症を発症するリスクを小さくする効果がある。

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