中銀、15年予想成長率を下方修正

ハンガリー中央銀行は12月17日発表した最新の経済見通しで、2015年通期の予想経済成長率を3%とし、従来の3.2%から0.2ポイント下方修正した。7-9月期の成長率が見込みを下回ったことを受けたもの。一方で2016年については従来の2.5%を維持、2017年については3.0%の予測を示した。インフレ率は、15年は0.0%で維持、16年は1.7%で従来の見解から0.2ポイント引き下げた。17年については2.6%と目標の3%へ近づく予測だ。

国内総生産(GDP)の成長は今年、外需減速と欧州連合(EU)からの助成縮小でブレーキがかかるが、下半期から回復するとみる。GDPを構成する要素では、内需が成長に寄与する部分がこれまでより大きくなると予測される。収入の増加などを受けて、個人消費が引き続き拡大。個人住宅に対する付加価値税(VAT)の大幅引き下げで建設への投資も活性化する可能性がある。

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