ハンガリー中央統計局(KSH)が1月5日発表した2015年9-11月期の失業率は6.2%となり、前年同期比で1ポイント、8-10月期比で0.2ポイント改善した。これは同国として史上最低の水準。ただ、専門家は外国で働く人や政府の雇用促進制度の適用者が就業者に含まれていることを根拠に、実際の失業率はこれより高いとみている。
男性は前年同期比0.9ポイント減の6.1%、女性は1.1ポイント減の6.3%だった。年齢層別では、25~54歳は0.6ポイント減の5.6%、55~64歳は0.7ポイント減の5.3%。一方15~24歳の若年層は4.3ポイントの大幅改善を示したものの、依然として15.1%と他の年齢層より高い状況が続いている。
現地証券情報サイト「ポートフォリオ」が内務省資料を基に計算したところ、8-10月期の雇用促進制度適用人数は22万2,000人に上った。失業者に雇用促進制度適用者を加えた人数は、8-10月期も9-11月期も50万人前後で変わらなかったもようだ。