チェコの自動車専用道からの料金収入が大幅に増加している。料金徴収システムを運用するカプシュ・トラフィックコム(オーストリア、Kapsch Traffic Com)が先ごろ明らかにしたもので、トラックなど貨物車両を対象とする同システムからの2014年の料金収入は前年比11.7%増の97億3,000万コルナ(約3億6,000万ユーロ)に拡大した。料金の引き上げに加え、周辺諸国の経済成長による通行量の増加が背景にある。
現在の料金徴収システムは2007年に導入された。短波方式を採用した同システムがカバーするのは総延長1,400キロメートルに及ぶ自動車道などで、85万台以上がシステムに登録されている。運用するカプシュ社との契約は今年末に切れるが、技術的な理由からチェコ運輸省は再契約するものと見られている。(1CZK=4.72JPY)