フィアットのセルビア工場が不振、稼働率30%

セルビア中部クラグィエバツにあるフィアット工場が不振だ。30万台の年産能力に対し、実際の生産台数は9万~10万台にとどまっている。米国市場での伸び悩みが響いており、今年も改善は見込めないもようだ。

クラグィエバツ工場で生産されているミニバン「500L」は予定より遅れて今年1-3月期にマイナーチェンジされる見通し。

不振とはいえ、フィアットはセルビア第1位の輸出企業として不動の地位を占めている。2015年1-11月期の輸出高は11億ユーロと同国の総輸出高の10%を占めた。

なお、ヴチッチ首相が11日に明らかにしたところによると、近くセルビア製フィアット車の対カザフスタン輸出が始まる見通しだ。ベースとなる政府間協定は今月中に調印する予定となっている。

クラグイェバツ工場はフィアットとセルビア政府の合弁事業で、フィアットが67%を出資している。

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