ブルガリアは最低賃金を年初に月額380レフから420レフ(約210ユーロ)に引き上げた。就労時間が1日当たり8時間で週労5日の場合、最低時給は2.5レフとなる。政府は来年も40レフ引き上げる計画で、「働く貧困層(ワーキングプア)」の減少や個人消費の拡大につながることを期待している。
欧州統計局ユーロスタットがまとめたユーロ換算のブルガリア最低賃金は2010年の122.7ユーロから昨年末までに194.3ユーロまで大幅上昇した。ただ、依然として欧州連合(EU)加盟国の中で最も低く、非加盟のモンテネグロ、セルビア、マケドニアよりも低い水準だ。
また、年金改革の一環で年金受給開始年齢も年初に引き上げられ、男性が63歳10カ月、女性が60歳10カ月となった。2037年に65歳になるよう段階的に引き上げる。65歳満額受給に必要な就労期間も男性が38年2カ月、女性が35年2カ月となり、それぞれ2カ月延長された。(1BGN=65JPY)