地熱タービンの伊エクセルギー、トルコ事業が好調

伊エンジニアリング大手のエクセルギー(Exergy、マッカフェッリ・グループ)がトルコの地熱発電設備市場での地歩を固めつつある。2014年秋にイズミルのタービン製造工場を稼働し、現在では地熱を利用した熱電併給プラント(CHP)向けタービンで6割を超えるシェアを誇る。トルコ投資庁が6日に伝えた。

エクセルギーのスパダチーニ社長によると、トルコは現地調達比率の上昇に応じて固定買取価格(フィード・イン・タリフ)も上昇する仕組みを採用しており、プロジェクトの採算性向上に寄与している。同社のイズミル工場の現調率は6割に達しているという。

また、トルコは今後も同社の最重要市場でありつづける見通しで、イズミル工場から製品を輸出することも検討中だ。

トルコ投資庁によると、同国の地熱発電容量は2014年末時点で600メガワットだった。国内225カ所を調査した結果、トルコの潜在的な地熱発電能力は2,000メガワット、暖房能力は3万1,500メガワットと推定されている。

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