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2016/1/20

総合・マクロ

ベオグラード―ブダペスト高速鉄道、下半期に着工へ=セルビア建設相

この記事の要約

セルビアのゾラナ・ミハイロビッチ建設相は18日、ベオグラードとブダペストを結ぶ鉄道幹線の改修・近代化工事が今年後半にも着工する見通しを明らかにした。欧州とアジアを結ぶ経済圏の創設を目指す中国の「一帯一路」構想に沿うもので […]

セルビアのゾラナ・ミハイロビッチ建設相は18日、ベオグラードとブダペストを結ぶ鉄道幹線の改修・近代化工事が今年後半にも着工する見通しを明らかにした。欧州とアジアを結ぶ経済圏の創設を目指す中国の「一帯一路」構想に沿うもので、完工の予定される2018年にはベオグラード―ブダペスト間の所要時間が現行の8時間から2時間半に短縮する見込みだ。

この鉄道幹線は最高時速200キロでの運行が可能で、総延長350キロメートルのうち184キロメートルがセルビア領を走る。セルビア区間の建設工事を請け負うのは中国国営の中国鉄路総公司が率いる企業連合で、資金調達モデルについては1カ月以内に両国間の合意が見込まれる。一方ハンガリー区間については、総工費15億ユーロのうち85%について中国が融資することが決定している。

ミハイロビッチ建設相は、7年前に戦略提携を結んで以来、中国との政治的・経済的関係が着実に改善していると強調。今後も同国との提携を深める意向を明らかにした。その関連で、両国合同委員会が2カ月後に中国で会合し、新たなプロジェクトに関して話し合う予定であることに触れた。(東欧経済ニュース12月2日号「中東欧、中国との経済関係強化」を参照)

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