ビデオゲーム開発会社の独クライテック(Crytek)は19日、トルコの首都イスタンブールにバーチャルリアリティ(VR)の研究施設を開設した。VR技術の開発促進に向けたもので、同技術を使った革新的なアイデアの具現化のための実験場と位置付けている。
提携する現地バフチェシェヒル大学(BAU)の構内に設置された研究施設では、クライテックが開発した3Dゲーム開発ツール「クライエンジン(Cryengine)」の利用や、開発に必要な機材設備を無料で提供する。クライエンジンは競合会社にも採用され、ソニーの家庭用ゲーム機「プレイステーション4」や、米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」対応のアプリ用ゲームの開発に使われている。
米コンサルティング会社、デジ・キャピタル(Digi-Capital)によると、VR市場は2020年までに急成長し、300億米ドル規模に達すると予想される。