米自動車大手フォードとトルコのコチ財閥の合弁会社、フォード・オトサンは先ごろ、フォードの大型トラック「カーゴ」の次世代モデルに搭載するエンジン「エコトルク(Ecotorq)」の量産を開始した。1億ドルを投じて建設した中央アナトリアのエスキシェヒール工場で生産し、新型「カーゴ」とともに、欧州諸国や中東、南米、中国などに輸出する。
エコトルクはコチとフォードが初めて共同開発したエンジンで、フォード・オトサンが知的財産権を保有する。
コチ財閥のアリ・コチ会長は、トルコ国内でゼロから開発したエンジンが国内で量産されることに喜びをにじませるとともに、2007年から14年までに研究開発費として46億トルコリラ(約14億3,000万ユーロ)を投じたと強調した。コチ財閥は研究開発(R&D)センターを国内15ヵ所に展開しており、その従業員数は約4,300人に上る。トルコ統計局によると、国内のR&D投資の約13%を同社が占めているという。(1TRY=39.54JPY)