ハンガリーの石油・ガス最大手MOLは3月30日、パキスタンのカラク鉱区の試掘井「ハリニ・ディープ1(Halini Deep 1)」で新たな石油・天然ガスの油脈を発見したと発表した。2011年の「ハリニ(Halini )X1」、15年の「カラバー(Karabagh)1A」に続き、同鉱区として3つ目の油脈となる。
MOLは深度5,900メートルのハリニ・ディープ1で地層試験(ドリル・ステム・テスト)に続いて試掘作業を行い、新たに炭化水素貯留層「Samana Suk」を発見した。これより浅い場所ではすでに3つの貯留層(Lumshiwal、Hangu、Lockhart)が見つかっている。
MOLはパキスタンでは現地子会社を通して5つの鉱区の開発権益を保有し、これまで11の油脈を発見した。カラク鉱区では08年に利権を取得し、同社が40%、現地石油大手マリ・ペトロレアムが60%のシェアを持っている。