ダイヤの原石～モンテネグロ

モンテネグロという名は知っていても、実際にどんな国か思い描ける人は少ないのではないだろうか。それが、雄大な自然と歴史豊かな古都を擁し、夏はビーチ、冬はスキー、春と秋は町の散策とオールシーズン楽しめる、小粒ながらダイヤの輝きを秘めるところというのだ。

アドリア海に面し、欧州ではほかにノルウェーにしかないリアス式海岸がある。イトスギの木立が点在する景色はイタリアのトスカーナ地方を思い起こさせ、「東欧のグランドキャニオン」と呼ばれる雄大な渓谷もある。ユネスコの世界遺産では、自然遺産に希少動物の生息地「ドゥルミトル国立公園」と、中世の町並みが残る「コトルの自然と文化歴史地域」が文化遺産に認定されている。

昨年の外国人訪問者数は156万人弱と前年実績を15.5％も上回った。このうち、近隣諸国を中心とした欧州からの訪問客が9割強を占め、日本人はわずか0.16％に過ぎない。他の人とはちょっと違う旅を楽しみたい方にはお勧めかもしれない。