米ジョンソン・コントロールズが出資する中国の自動車内装合弁会社、延鋒汽車内飾系統(YFAI)は11日、チェコ南西部のプラナー・ナド・ルジュニツイに新工場を設置すると発表した。2018年初めに操業を開始し、約300人を雇用する方針だ。
自動車業界の需要に応えるとともに、取引先が東欧への進出を進めているため、同地域におけるネットワークを強化する。現地進出メーカーに計器盤(インスツルメンツパネル)やドアパネルなどの内装部品を供給していく予定だ。工場床面積は2万平方メートルで、需要に対応して生産能力を拡大できる態勢を整える。
YFAIは2015年、上海汽車(SAIC)系列の自動車部品メーカーである華域汽車系統(HASCO)の子会社、延鋒汽車飾件系統(Yanfeng Automotive Trim Systems)と、米ジョンソン・コントロールズの子会社として設立された。出資比率は延鋒汽車飾件が70%、ジョンソンが30%。東欧では新工場のほか、すでにチェコ北西部のジャテツ、スロバキア北部のナーレストヴォ、ハンガリー北西部のパーパで生産している。