チェコ、ネット通販のスマホ利用が拡大

チェコでネット通販の利用が拡大している。オンラインショッピング全体の売上高は今年中に1,000億コルナ(約37億ユーロ)に迫ると共に、スマートフォンやタブレットによる利用が急増する見通しだ。

市場調査会社アコムウェアによれば、同国におけるオンラインショッピングの売上高は今年1-3月期には前年同期比で18%増加した。通年の売上高は昨年の810億コルナから960億コルナまで増加する可能性があるという。

同社よると、チェコでは小売市場自体の成長を受けて、オンラインショッピングを導入する事業者が増えている。こうした傾向は今後数年間続くとみられ、ネット通販の市場規模はさらに15~25%拡大する余地があるという。

現在のところオンラインショッピングはデスクトップやノートブック型のパソコンからの利用が売上全体の86.5%を占める。しかし、スマートフォンやタブレット端末による利用は急増しており、1-3月期には70%増加した。

アコムウェアは、小売事業者はこうした傾向に合わせてアプリを開発する必要があると指摘する。また、ネット通販の訪問者数に占める携帯電話利用者の割合は現在の17%から今年末には30%に達し、売上は倍増するとの見通しを示した。携帯利用者の割合は今後3~4年で50%を超えるとみる。

平均購買額も伸びている。1-3月期は約1,900コルナで、昨年10-12月期を150コルナ上回った。しかしサイト訪問者に占める購入者の割合を示す顧客転換率(コンバージョンレート)は1.9%にとどまり、10-12月期の2.4%からわずかに低下した。(1CZK=4.59JPY)

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