IHHヘルスケア、ブルガリアに2億5,000万レフ投資

マレーシアの病院大手IHHヘルスケアは21日、トルコ子会社のアジバデム(Acibadem)を通じ、ブルガリアの医療機関2つを買収すると発表した。中東欧・南東欧の新興市場で事業を拡大する戦略の一環。ブルガリア最大手の地位につくとともに、中東欧の医療大手として地盤を築く狙いだ。投資額は2億5,000万レフ(約1億2,500万ユーロ)。当局の承認を経て3カ月以内の取引完了を見込む。

IHHはブルガリア病院最大手の徳洲会からソフィア徳田病院の株式100%を6,500万ユーロで取得する。また、競合シティ・クリニックの約3分の1を1,097万ユーロで取得する。債務を含めた取引総額は約1億2,500万ユーロに上る。

IHHは両院を合併して新病院「アジバデム・シティ・クリニック」を設立する。新病院に対するIHHの出資比率は76.5%で、残る23.5%はシティ・クリニックの株主が保有する。

シティ・クリニックは2010年設立の総合病院で、ソフィア、ヴァルナとブルガスで病院と外来医院を営業する。昨年にはソフィアにがんセンターを開設した。医療の質を評価する米国の国際合同委員会(JCI)からブルガリアの医療機関として唯一、認定を受けている。

ソフィア徳田病院は2006年に開業した。病床数550床の病院のほか、外来医院、臨床研究センター、ホスピス、薬局を運営する。(1BGN=63.90JPY)

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