韓国LG化学がポーランド南西部ヴロツワフ近郊に電気自動車(EV)用バッテリー工場の建設を計画しているもようだ。5月2日付の現地英字紙『ワルシャワボイス』が消息筋の情報として報じたもので、今月中にも正式発表する運びという。
計画によると、工場は2017年末頃に完成し、最終的な年産規模は22万9,000個となる。投資規模は分かっていない。LG化学にとっては韓国、米国、中国に続いて4つめのEVバッテリー工場となる。
LG化学はゼネラルモーターズ(GM)のプラグイン・ハイブリッド(PHV)「ボルト」にバッテリーを供給するほか、ルノー、フォルクスワーゲン(VW)、アウディ、ボルボなど自動車メーカー25社を顧客に持つ。
自動車メーカーは、排出規制の強化を受けて多くのEVモデルの市場投入を計画している。これを受けてバッテリー市場も拡大が予想され、LG化学の競合であるサムスンSDIも欧州工場の設置を検討中だ。