メルセデス・ベンツ、ハンガリー車体工場に着工

独ダイムラーの高級車事業メルセデス・ベンツは4月29日、ハンガリー南西部のケチュケメート拠点で車体工場の定礎式を行った。総額5億8,000万ユーロの投資プログラムの一環で、次世代コンパクトカーモデルの生産態勢を整える。

車体工場への投資額は2億5,000万ユーロ。面積9,900万平方メートルで2018年に完成する予定だ。また、3億3,000万ユーロは新モデルの技術開発・生産準備に充てる。追加投資でダイムラーの対ハンガリー投資残高は5,000億フォリント(約16億ユーロ)に増加する。

ケチケメート工場はメルセデスにとって東欧初の生産拠点で、2012年に操業を開始した。約4,000人を雇用し、昨年は18万台超を生産した。2014年の売上高は28億ユーロ、営業利益は6,380万ユーロだった。

現地証券サイトの「ポートフォリオ」によると、ダイムラーは進出を決めた2008年にケチュケメートで441ヘクタールの用地を取得した。これまでに建設したのは160ヘクタールに過ぎず、拡張の余地は十分だ。

年産能力が本来15万台のところをシフト追加や休憩時間の調整、物流施設拡大などで18万台に引き上げていることや、工場の経営状態が良好なこと、拡張に必要な建設許可を取得済みであることから、拠点拡大に向けた条件はそろっている。(1HUF=0.39JPY)

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