トルコの建設大手ルネサンス・ホールディングは4月27日、政府が官民パートナーシップ(PPP)方式で進める病院整備計画で、同社が参加する6案件の投資総額が47億ユーロに上ることを明らかにした。具体的には、南部アダナ県、中部ヨズガト県、東部エラズー県、北西部ブルサ県、イスタンブール市イキテリ地区における病院建設5案件と、イスタンブールなど7県における理学療法・リハビリ・精神科・司法精神科の施設整備案件1件を指す。
ルネサンスによれば、総床面積は320万平方メートル、ベッド数は9,500床に上る。ブルサ県、イキテリ地区の案件に続き、エラズー県のプロジェクトでは今年、資金調達が完了する見通し。また、三井住友銀行(SMBC)と三菱東京UFJ銀行(BTMU)も融資するヨズガト県の案件は年内に完了する見込みだ。
トルコ政府はPPP方式により国内60カ所で病院を新設・拡張する計画を進めている。プロジェクト規模は総額120億ユーロに上る。