中国中車、ブダペストに欧州事務所を開所

中国中車(CRRC)グループの中国中車集団産業投資は5日、ハンガリーの首都ブダペストに欧州駐在員事務所を開所した。欧州市場開拓の足掛かりで、エネルギー、運輸などにおける先端技術の取得及び開発、市場導入を目指す。

中国中車集団産業投資は政府の「一帯一路」構想を視野に、欧州の先端技術企業と提携したい意向だ。エネルギー、運輸、環境保護、電気通信、バイオ医薬品の分野における投資・買収を進め、プロジェクトを実行に移すことを目的に掲げている。

開所にあたっては、グループ企業の中車城市交通と中国銀行の中東欧事業開発センターが財務覚書を交わし、中東欧を中心に欧州市場で包括的な近距離公共交通サービスを共同提供していくことを決めた。

CRRCは世界最大の鉄道車両メーカーで、昨年5月に中国北車と中国南車が合併して成立した。鉄道・地下鉄車両および設備のほか、電気設備、風力発電機、電気(EV)バス、特殊車両などを手掛ける。

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