エストニアの再生可能エネルギー会社であるネルヤ・エネルギア(Nelja Energia)は9日、リトアニア西部のシルーテで風力発電所が稼働したと発表した。投資額は1億ユーロだった。
高さ110メートル、直径120メートルの風車を24基設置した。総出力は60メガワットと、リトアニア風力発電能力の12%に相当する。年間発電量は230ギガワット時となる見込み。
ネルヤのクルース社長によると「バルト海沿岸諸国のなかでも良い風が吹くシルーテで最新型の風車を設置したことにより、従来型に比べて出力が5割近くアップした」という。
ネルヤの発表では、同社の風力発電所の合計出力は280メガワットに上り、バルト諸国で最大の規模を誇る。最近のプロジェクトとしてはシルーテのほか、ラトビアの熱電併給施設およびペレット工場(合計投資額:3,000万ユーロ)、エストニア・トーマ風力発電所の能力拡大(7.05メガワット、投資額1,150万ユーロ)などがある。