ロシア連邦農業省の連邦動植物検疫局が、トルコの農産物の輸入禁止措置を拡大する。現在は除外している全ての野菜と果物も禁輸対象とするもので、トルコからの輸入に大きく依存するレモンやグレープフルーツなども含まれる。インタファクス通信が12日に報じた。
同検疫局のユーリア・シュワバウスケネ副局長によると、禁輸措置の拡大は「検疫上の理由」によるもの。19日から実施する。
昨年11月にトルコ‐シリア国境でトルコ空軍がロシア軍機を撃墜した事件を受けて、ロシア政府は今年1月からトルコに対し、農産物を中心とする17品目を輸入禁止としていた。ロシアのペスコフ大統領報道官は、今回の措置は政治的背景とは無関係だと説明。「検疫局は独立した機関だ。決定には明確な理由があるはずだ」と述べた。