トルコの大手財閥サバンジュ・グループ(Sabanci)が、自動車部品やリチウムイオン電池製造で日本企業との提携を検討している。現地日刊紙『ヒュリエット・デイリーニュース』が11 日、グループ統括会社サバンジュ・ホールディングのザフェル・クルトゥル最高経営責任者(CEO)の話として報じた。
サバンジュは中核事業の銀行部門への依存度を下げ、エネルギー、製造部門を強化する戦略を打ち出している。両部門で国際企業との連携をさらに進め、同比率を40~45%に引き上げる考えだ。
サバンジュはこれまでも国際提携に積極的で、日本企業とはブリヂストンやトヨタと合弁事業を展開しているほか、コマツ製建設機械の現地輸入販売子会社に出資している。電力部門では独エネルギー大手エーオンと提携しており、電力小売市場で2割のシェアを占める。小売事業では仏カルフールとの合弁でスーパーマーケットチェーンを展開する。
サバンジュ・グループは60社を超える企業から成り、世界11カ国に拠点を構える。2015年連結決算は売上高が480億リラ(約142億ユーロ)、純利益が22億リラだった。(1TRY=36.83JPY)